人生の暗黒面の観察と研究とに興味をもつ著者は、遠き江戸時代に於ける男女関係の暗黒面にも着目し、糜爛しきつた江戸世相の一縮図として之を描写したのが本書である。
笑ふべきこと、嘆ずべきこと、憎むべきこと等さまざまであるが、要するに江戸時代の男女関係に、今日より観て異様変態なる事実の多いことを明かにした積りである。
著者