章節目録
一(我国は情死国と称せられてゐる程、情死)→二(相愛の男女の合意的共同自殺ゝ即ち情死は)→三(元禄より享保に至るまで、情死の盛んに流行したに乗じ)→四(抑々心中を主材とせる戯曲の嚆矢は)→五(元禄十六年の四月、近松の最初の心中戯曲の)→六(右の他、宝永六年七月に興行した近松の「心中刄は永の朔日」)→七(私は是より論歩を転じて、何が故に元禄の前後頃より)→八(上の為す処下之に倣ふ。上流町人の爛熟しきつた)→九(前記の如く、元禄時代の前後に上方に情死の盛んに行は)→十(元禄期の江戸は吉原及びその他の悪場所の大に繁昌し)→十一(こゝに於てか幕府は、享保七年、心中浄瑠璃及び演劇を厳禁)→十二(享保の頃、江戸で情死の流行した時代は、)→十三(却説、享保に発布された厳重の心中法度も年を)→十四(元禄より享保にかけて上方及び江戸に情死事件)→十五(元禄時代に町民が擡頭し、黄金の実勢力によつて)→十六(私は以上に於て江戸時代に於ける情死の消長と)→