情夫を一に間夫といふが、併し元来「まぶ」といふ語は金になる客のことを指したものである。「諸分店颪」に「金山の堀口をまぶと云ひます」とある。鉱業語であつたのを転用して金になる客をまぶと称したのが、何時の間にか金も力もない色男の情人をまぶと云ふやうになつた。